マンションの大規模修繕とは何か?
マンションの大規模修繕とは、マンションの建物や設備が時間の経過とともに劣化することにより、修繕が必要になる箇所を定期的に整備することを指します。
なぜマンションの大規模修繕が必要なのか?
マンションの大規模修繕が必要な理由は、主に以下の2つが挙げられます。
その1は、時間の経過による建物や設備の劣化、その2は、建物の安全性と資産価値の維持・向上です。
時間の経過による建物や設備の劣化
マンションの建物や設備は、新築の状態でも年数が経過すれば、汚れや傷みが生じます。
例えば、外壁や屋根は紫外線や風雨にさらされるため、乾燥によるひび割れやタイルの剥がれが発生することがあります。
これらの劣化箇所を放置すると、将来的には建物の耐久性や機能性が低下する恐れがあるため、定期的なメンテナンスが必要です。
建物の安全性と資産価値の維持・向上
マンションの大規模修繕は、建物の安全性や資産価値を維持・向上させるためにも欠かせません。
例えば、建物の外壁や屋根に問題があると、雨漏りや断熱性能の低下などのトラブルが生じる可能性があります。
その結果、住民の生活に支障をきたすだけでなく、将来的には資産価値の低下にもつながる可能性があります。
定期的な大規模修繕によって、建物の安全性を確保し、資産価値を維持・向上させることが重要です。
まとめ
以上のように、マンションの大規模修繕は、建物や設備の劣化を防ぎ、建物の安全性と資産価値を維持するために欠かせないものです。
マンションを購入する際には、これらの基礎知識を把握しておくことが重要です。
これによって、修繕工事に対する理解を深め、将来的な負担や生活への影響を最小限に抑えることができます。
参考ページ:不動産中古マンション購入!事前に知りたいマンション大規模修繕の費用や工程
修繕が必要とされる箇所の具体例
修繕が必要とされる箇所は、建物の外観や構造の様々な部分に及びます。
外壁や屋根、バルコニーや手すりなどの鉄部分、給排水配管やエレベーター、共用の廊下や階段、エントランスやオートロック、宅配ボックス、機械式駐車場、フェンスなどがあげられます。
また、個別の住戸にも修繕が必要な箇所があります。
例えば、専用使用部分として玄関扉やサッシや窓枠、専用のバルコニーやルーフバルコニーの床や手すり、玄関ポーチや1階の専用庭、専用使用駐車場、トランクルームなどです。
これらの部分は、長期間の使用や気候の影響により、劣化や損傷が生じることがあります。
そのため、定期的な修繕が必要とされるのです。