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海坊主を見てしまった話

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じいちゃんが漁師だったんだけど海坊主は本当にいるらしいよ。
恐怖心から幻を見たとか漁師の間でのホラー話とかじゃなくってそれこそ水木しげるの絵みたいなのが海から上がって顔を出してこっち見てるんだって。
ずっと色は聞いてないけど クジラとかじゃなくて本当にでかい人なんだって言ってた。
じいちゃんは小舟で細々と漁をする人だったんで起きで船ひっくり返されたら死ぬって必死こいて土下座して帰ってもらったって言っていた。
親父にじいちゃん昔もそういうこと言ってたって聞いたらいっぺんに触れたみたいに騒ぎながら海坊主だ海坊主だって叫びながら家帰って来たことがあるとの事。
もちろんじいちゃんが言ってたからそれでただしっていうこともないだろうしそれに南極の話じゃないからどうかと思うけど腕も一応似た話だと思ったんで書いときました。
ちなみにじいちゃんは今も93歳で元気です。
私の祖父が捕鯨をしていた頃海坊主をよく見たそうです。
首のない白く透き通る肌で青い目が横に付いていて横に大きく裂けたような口があり腕があったそうです。
若い時祖父は森をそれに向かって打とうとしたらしいのですが睨まれ全身がこわばってしまいました直後他の船員に守りの発射台から引きずり下ろされその場にいた皆で念仏を唱えて帰ってもらったそうです。
その後浅草寺にもそれに会ったことがありました。
海上での戦いが終わり大型の船が沈没ししばらくすると海の底から上がってきてあたりを見回してまた潜って行ったそうです。
当時は今になれば不思議なことやものが多くあったがそれどころじゃなく必死だったそうですだけども確かに色々いたそうです。